2016年03月05日

~ 会社にも個人にも共通する「ブランディング」と「コミュニケーション」の重要性 ~

夢と情熱シニアビジネス経営コンサルタントの青木です。


またまた、久しぶりの投稿になってしまいました。
そんな中、突然ですが、私、本を出版することになりました。


あれは、3週間前のことです。
『私、○○出版の▲▲と申ししますが、青木様でしょうか?』

私:「はい、そうです。」

『突然のことでびっくりされるかしれませんが、青木様のブログを拝見しまして、もし宜しければお会いできればと思いまして・・』

私:「どういうことでしょうか?」

『実は、今、弊社とアマゾンさんとのコラボ企画で【経営戦略】というタイトルで本を書いて頂ける経営者様を探しております。その中で偶然、青木様のブログの文章を拝見して、興味を持ち、大変失礼だとは思いますが、急遽お電話をさせて頂いた次第です!』


私も、あまりに突然のことだったので、これはひょっとしてよくある「自費出版商法」のような詐欺的なものではないか?と、失礼ながら疑ってかかったのですが、お電話頂いた担当の方が、感じの良い、温和で、丁寧な女性の方だったので、とりあえずお会いしてみることにしました。

1週間後、指定されたカフェにお伺いし、彼女から会社の概略、今回の出版の趣旨の説明があり、その後ロングインタビューを受けました。
私が現在の事業に参入することになったきっかけ、その事業に対する想いや事業の背景、今後の事業展開など、1時間半から2時間ぐらいでしょうか。
ひたすら、しゃべりまくりました(笑)

その結果・・
『実は、今度3月3日に本社で検討会議の予定がありまして、そこで私が著者候補の方のプレゼンをすることになっています。』
『今、青木様のお話をお聞きして、とても感動したので、私なりに編集して、会議の場で強力なプレゼンを行いたいと思います!』
『そして、その結果を、3月4日に必ずご連絡させて頂きますので、お待ち頂けますでしょうか?』

簡単に言うと、そんな内容だったと思います。


そして、またさらに1週間が経ち、昨日(3/4)です・・
『○○出版の▲▲ですが、青木様、会議の結果、審査通りました!色々な著者候補の方がいらっしゃったのですが、特に青木様については、とても評判が良く、問題なくOKだったようです!つきましては、今後の印税を含めた契約の件、執筆に関するスケジューリングなども含めまして、早速お打合せに入りたいのですが・・・』


あまりに、あっけなく本の出版が決まってしまいました。
恐らく、担当の方が一生懸命にプレゼンして頂いたことが、このような結果につながったのだと思います。

だとしても、私としては、そんなたいして影響力もないと思われるこの私のブログが、このようなきっかけにつながるなんて・・

やはり、ビジネス的にはよく言われることですが、【情報発信】って、本当に大切なことなんですね。
改めて、そのことを実感した次第です。


弊社が提携しているコンサルタントの方にも、よく言われます。
企業経営において、大切なこと。
それは・・
要約すると、【ブランディング】と【コミュニケーション】であると。

どんなに良い商品、サービスを提供していても、それを知って頂ける努力、即ち世の中に対して【コミュニケーション(情報発信)】を取り続けていかないと、結局のところ、会社としての【ブランディング(会社の価値)】の向上には成功しない。
そして、その【コミュニケーション(情報発信)】についても、技術・ノウハウを体系的に学び、常に工夫を施していかないと、結果としてピーター・ドラッカーではないが、新たな「顧客の創造」をすることはできない。

そんなことを思います。


ただ、それは会社としては当然大切なことではあると同時に ・・
実は、一個人にとっても、さらに必要なことではないのか?というのが、最近私が考えていることです。


コミュニケーション能力の大切については、ここ最近一般の社員、あるいは管理職の間でも「マネジメント」という文脈の中でよく語られることが多くなりました。
それこそ、書店などに行けば、その手の書籍は至る所に存在します。

でも、実際に、その【コミュニケーション】について、真剣に学び、努力し、能力を磨いているビジネスパーソンって、どの程度いるのでしょうか?

薄々と、何となく、それとなく分かっていても、それを当事者意識を持って学び、行動に結びつけている人は、私の実感として、まだまだ少ないように感じます。

例えば、社内間において。
「コミュニケーション不全」によって起こる当事者同士の擦れ違い、誤解などは、弊社でもいまだに見受けられます。
ただし、それぞれを冷静に観察していると、自分の意見・考えが伝わらない、理解してもらえない時に、その時点で「分からない相手が悪い」式の、ただ、その一点で、己が所謂「思考停止状態」に陥る場合が多いのです。

ただ相手を責めるのではなく、自分を振り返ってみて、コミュニケーションの取り方を再度工夫してみる、あるいは逆に相手が何を考え、どういう気持ちでいるのかを冷静に分析し、それを一度受け入れ、その上でどういう部分で接点を持てるのか考え、再度コミュニケーションを取ってみるとか、やり方は色々とあるはずです。

ただ、「自説を延々と述べ、相手視点に立とうとしない」、その態度は、特に個人で言えば、その人の今後の成長、キャリアアップを確実に阻害します。


上述した会社の例で言えば、例えば、採用計画の一環で自社の広告を打つとして。
その時に、結果としてその広告のレスポンスが悪かった、会社の宣伝が上手く行かなかったとして、相手、すなわち応募する側のことを責めますか?
「うちの会社の広告に反応しない、君たちが悪い」と。

決して、責めたりしないですよね(笑)

通常、会社としてはそのレスポンスの結果を受け入れ、そして再度検討して、また新たなアプローチを考え、広告を打ち直しますよね。
それと同じで、個人としても行動の結果、自分の意見・考えが相手に伝わらないのであれば、再度相手ではなく、自分のアプローチを考え直す必要があるということです。


要は、何が言いたいのか。
ことコミュニケーションにおいては、会社単位でも、個人単位でも同じ、その重要性は変わらないということです。

もっと言うならば、コミュニケーションと同時に、それが個人であっても、ブランディング(個人の価値)にもつながるということです。
きちんとした【コミュニケーション(情報発信)】を取り続け、それを認め、評価してくれる他のスタッフが増えることによって、結果として、それが社内における自分の【ブランディング(個人の価値)】にも成功するということです。


ちなみに、それは、当然のことながら経営者である私にも言えることです。

私は、コミュニケーションという文脈で言うならば、社外のお客様と同様に、弊社スタッフ、従業員に対しても、ある意味、「お客様」という意識で接するように心掛けています。
つまり、自社の社員というと、ついつい「自分のモノ」みたいな感覚、意識に流れていきがちです。そして、知らず知らずのうちに経営者という、ある種の「権力」を行使して、スタッフをトップダウンで抑えにいきがちです。

そりゃ、もちろん会社の局面によっては、会社として絶対に譲れない一線があった場合は、それはストレートに伝えることで、結果としてのトップダウンはあるかもしれません。
ただ、それが日常茶飯事の会社の社風であっては、スタッフの「主体性」は、絶対に育ちません。
そのへんについては、私も様々な会社を見てきたので、反面教師としてかなり注意してハンドリングはしているつもりです。


いずれにしても、「人材」ではなく「人財」であるということを忘れないようにする為にも、そして自分を律する為にも、基本線としては、敢えてそのような「お客様」という意識を持って、丁寧に接することで、結果として「あなたのことを大切にしている」というメッセージが伝わればと考えています。


人っていうのは、弱いものです。
よって、色々な考え方の軸、見方、観点を複数用意しておかないと、知らず知らずのうちに相手を傷つけたり、あるいは相手の価値を毀損したり、その結果、自分のブランディング、その延長線上で会社のブランディングにも失敗してしまう可能性があると考えています。

特に、社内においては、上の立場になればなるほど、【ブランディング】と【コミュニケーション】の相関関係を理解し、実践することが問われる。
そのように思います。


と言っても、私自身も完全に行動できているとは、これっぽっちも思っていません。
まだまだ勉強中の毎日ではありますが。


皆様は、いかがお考えでしょうか?





同じカテゴリー(コミュニケーション能力)の記事
 「他責思考」が作り出す「不幸せ感」という悲劇 ~「聴く」ということの大切さ~ (2016-04-07 14:38)
 コミュニケーションの要諦 ~「聞くが8割」は、「話すは2割」~ (2014-12-03 16:21)

Posted by 青木 幸司           ケアブリッジ株式会社/グリーンランズ株式会社 代表取締役  at 17:04 │Comments(0)コミュニケーション能力

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。