2019年10月17日
お笑いコンビ「スピードワゴン」小沢さん
「世界を旅する ハッピーシニアライフ・プロデューサー」の青木です。
突然ですが、皆さまは「知性」と「品性」の違いについて考えたことはあるでしょうか?
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【知性】
一般に、知ったり、考えたり、判断したりする能力をいう。
①物事を知り、考え、判断する能力。人間の、知的作用を営む能力。
②比較、抽象、概念化、推理などの機能によって、感覚的所与を認識にまで作り上げる精神的能力。
【品性】
道徳的基準から見た、その人の性質、人格。
①人柄、品位
②道徳的な価値としての性格。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 より
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上記が、日本語としての「知性」「品性」の言葉の意味のようです。
■「知性」とは、【想像力】のことである
僕にとっての「知性」とは、「教養」でもあり、その根幹を成すのはズバリ【想像力】だと解釈しています。
そもそも、「知る」「知っていること」「知識の多寡」が知性であるという認識をお持ちの方を時折お見かけしますが、
それは、知識や情報を得ることが自体に労力を要し、「物知り」という言葉自体に価値があった遠い昔の話しのこと。
インターネット、AIなどのテクノロジーの発達により、誰でも簡単に情報や知識を得ることができる現代においては、
「物知り」であることには何の価値もなくなりました。
知識の量で勝負したら、どう考えたって我々人間は、AIに勝てる訳はないからです。
これからの時代は、「知識」を「知恵」にどう変換できるか、どのようにアウトプットできるのか。どうやって付加価値を生み出していくのか。
それが問われています。
上記の辞典の中では、
人の思考プロセスとして、
「知る」 ⇒「考える」 ⇒ 「判断する」 という流れで説明がされていますが、
僕が考えるに、
「知る」 ⇒ 「考える」 ⇒【想像する】 ⇒ 「判断する」
人が物事を判断したり、人に対して判断する場合に、往々にしてこの【想像する】という視点、見方が不足している方が多いように感じます。
例えば、ビジネスで、一般のお客様に対してセールスレターを書く時。
自社が「知る」商品・サービスの価値を伝える時には、常にお客様の気持ちを「考えて」リアルに【想像して】、セールストークを「判断する」。
例えば、仕事で、プライベートで、人、相手に対してコミュニケーションを取る時。
自分が「知る」考え、想いを伝える時には、常に相手の気持ちを考えて、リアルに【想像して】、言葉の言い回しを「判断する」。
逆に、もしこの【想像して】という行為がなければ、
セールスで言えば、
自社が勝手に考える価値、魅力を、お客様の気持ちを無視して「押し売り」をするという結果に繋がる。
人で言えば、
自分が勝手に考える考え、気持ちを、相手を無視して「押し付け」をするという結果に繋がる。
このように、
どのような場面でも、この【想像する】という行為のレベル如何で、そのアウトプットのクオリティー、価値が決まってしまう。
「知る」 ⇒ 「考える」 ⇒ 【想像する】 ⇒ 「判断する」
だからこそ、この【想像する】という行為、能力は、何よりも大切になる。
そして、
僕のイメージでは、
このプロセスにおいて、【想像した】後は、【予測する】。
最後の「判断した」後は、【選択する】という行動に繋がる。
【想像して】⇒【予測して】、最後に「最良のセールトーク」や「最良の言葉の言い回し」を「判断して」⇒【選択する】ということになる。
その結果、選択した「セールトーク」「言葉の言い回し」によって、お客様に商品・サービスを買って頂けるか、人に好意を持って頂けるかが決まる。
【想像する】 ⇒ 【予測する】 ⇒ 【選択する】
この一連の思考プロセスの精度を上げることにより、世の中からの評価、人生の結果は決まってしまう。
そう考えています。
■「品性」も、【想像力】によって作られる
「人柄」「品位」、「道徳的な価値としての性格」
これが辞書による「品性」の定義のようです。
僕は、実は、これまでの人生の中で「品とは何か?」「品性とは何か?」を常に問い掛けてきました。
品の良い人、品性を感じる方にお会いする度に、
「この人は、この凛とした品のある雰囲気は一体どこから出てくるのだろう?」
いつもそう考え、そのような品のある方たちを観察してきました。
ちなみに、僕は自分の外見上、茶髪やらサングラスなどのお蔭で、まずそのような品のある方たちとは別のグループであると判断される傾向にあるようです(笑)
確かに、お世辞にもスマートな振る舞いはできないし、ジェントルマンでもないし、人としての立ち振る舞いにおいては間違いなく「あなたは、品がある」と言われた経験はありません(泣)
ただ、そのような外見上での品はなくとも、
精神的な面においての「品位」「品性」は獲得する必要がある、と考えています。
僕がこれまでお会いしてきた品のある方たち、品性のある方たちの共通点としては、
その場の状況や、相手の気持ち、感情を無視して、自説や自分の考え、主張を一方的に述べたり、
ご自身の知識や経験を「上から目線」で相手にひけらかすようなことはまず一切しません。
どちらかと言うと、イメージとしては「話し手」ではなく、「聞き手」に回る方が多く、
相手の感情、想いをじっくりと聞き、できるかぎり相手に気持ち良くなってもらえるような配慮をされる方が多いように感じます。
もちろん、ご本人の自信や過去の成功体験、失敗体験も含めた人生を達観された佇まい、器の大きさ等が関係していることは間違いないでしょう。
その上で考えるなら、
やはり、常に、相手との「WIN-WIN」の関係を構築することを目的として、相手を「知る」ための【想像力】に長けているのだと感じます。
つまりは、物事の状況や相手に対しても、自分の「主観」や「思い込み」は一切排除する。
お話している相手や、状況を判断をする際に、ひとつの方向だけではなく、
「上」「下」「右」「左」など様々な角度から物を考え、ここでも【想像力】を敏感に働かせる。
そして、品のある方の特徴としては、相手の「言葉」そのものを鵜呑みにはしません。
「今、相手はどうしてこのような言葉を発しているのか?」
「この相手の話していることの背景、深層心理は何なのか?」
「もし私が、この相手に貢献できることがあるとしたら、それはどこなのか?」
などの、直接的な言葉ではない、むしろ「言外」の要素、要因を理解しようと【想像力】を駆使されているのだと思います。
その上で、
最後には、相手に対して、的確で、丁寧で、相手の幸せを心の底から望むような愛のある返答をされます。
結局は、
このような【想像力】を大切にしながら、相手の立場に立って物を考え、行動をし、その方の幸せを応援するという経験、その場数をいくつも踏んでいく中で、「品性」というのは磨かれていく。
これが、「品性」の本質ではないかというのが、僕の考えです。
■スピードワゴン 小沢さんの名言
先日の日曜日。
自宅で、午前中に「ワイドなショー」という番組を観ていた時のこと。
確か、よく人身事故などで、モラルも節操もなく、スマホで現場の写真を撮るか何かのテーマだったと記憶していますが。
コメンテーターとして、お笑い芸人でスピードワゴンの小沢さんが出演されていました。
※向かって右側が、小沢さん
「撮影している人は、何も悪気がなくやっているんですよね」という、司会の東野さんからのフリに対して、
小沢さんが放った一言。
【何をしゃべるのかが「知性」で、何をしゃべらないかが「品性」だと思う】
その瞬間、スタジオがシーンとなって、お笑い的に小沢さんはスベッた感が満載になりましたが(笑)
でも、僕は、その瞬間ジーンと考えさせられるものがありました。
「まさにその通りだ!」
確かに、「しゃべる」ことよりも、「しゃべらない」ことを考えることは、もっと大切です。
相手への想像力があれば、「しゃべらない」こと、もっと踏み込んで言えば、「やらない」こと。
まさに、それこそが「品性」なのかもしれません。
その選択を理知的にできる人が、この世の中にもっとたくさん増えれば、現実に起きる悲しいニュース、事件はもっと減るのだろう。
いや~、やられました。
僕がぼんやりと考えていたことを、たった一言で、見事に言語化した小沢さん。
いつもながら思うが、お笑い芸人の皆さんは本当に頭が良いし、まさに品がある。
実は、今回のブログのネタは、
この小沢さんの一言がきっかけでネタになり、書いてみました。
小沢さん、お会いしたことはないですが、本当に有難うございました!
突然ですが、皆さまは「知性」と「品性」の違いについて考えたことはあるでしょうか?
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【知性】
一般に、知ったり、考えたり、判断したりする能力をいう。
①物事を知り、考え、判断する能力。人間の、知的作用を営む能力。
②比較、抽象、概念化、推理などの機能によって、感覚的所与を認識にまで作り上げる精神的能力。
【品性】
道徳的基準から見た、その人の性質、人格。
①人柄、品位
②道徳的な価値としての性格。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 より
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上記が、日本語としての「知性」「品性」の言葉の意味のようです。
■「知性」とは、【想像力】のことである
僕にとっての「知性」とは、「教養」でもあり、その根幹を成すのはズバリ【想像力】だと解釈しています。
そもそも、「知る」「知っていること」「知識の多寡」が知性であるという認識をお持ちの方を時折お見かけしますが、
それは、知識や情報を得ることが自体に労力を要し、「物知り」という言葉自体に価値があった遠い昔の話しのこと。
インターネット、AIなどのテクノロジーの発達により、誰でも簡単に情報や知識を得ることができる現代においては、
「物知り」であることには何の価値もなくなりました。
知識の量で勝負したら、どう考えたって我々人間は、AIに勝てる訳はないからです。
これからの時代は、「知識」を「知恵」にどう変換できるか、どのようにアウトプットできるのか。どうやって付加価値を生み出していくのか。
それが問われています。
上記の辞典の中では、
人の思考プロセスとして、
「知る」 ⇒「考える」 ⇒ 「判断する」 という流れで説明がされていますが、
僕が考えるに、
「知る」 ⇒ 「考える」 ⇒【想像する】 ⇒ 「判断する」
人が物事を判断したり、人に対して判断する場合に、往々にしてこの【想像する】という視点、見方が不足している方が多いように感じます。
例えば、ビジネスで、一般のお客様に対してセールスレターを書く時。
自社が「知る」商品・サービスの価値を伝える時には、常にお客様の気持ちを「考えて」リアルに【想像して】、セールストークを「判断する」。
例えば、仕事で、プライベートで、人、相手に対してコミュニケーションを取る時。
自分が「知る」考え、想いを伝える時には、常に相手の気持ちを考えて、リアルに【想像して】、言葉の言い回しを「判断する」。
逆に、もしこの【想像して】という行為がなければ、
セールスで言えば、
自社が勝手に考える価値、魅力を、お客様の気持ちを無視して「押し売り」をするという結果に繋がる。
人で言えば、
自分が勝手に考える考え、気持ちを、相手を無視して「押し付け」をするという結果に繋がる。
このように、
どのような場面でも、この【想像する】という行為のレベル如何で、そのアウトプットのクオリティー、価値が決まってしまう。
「知る」 ⇒ 「考える」 ⇒ 【想像する】 ⇒ 「判断する」
だからこそ、この【想像する】という行為、能力は、何よりも大切になる。
そして、
僕のイメージでは、
このプロセスにおいて、【想像した】後は、【予測する】。
最後の「判断した」後は、【選択する】という行動に繋がる。
【想像して】⇒【予測して】、最後に「最良のセールトーク」や「最良の言葉の言い回し」を「判断して」⇒【選択する】ということになる。
その結果、選択した「セールトーク」「言葉の言い回し」によって、お客様に商品・サービスを買って頂けるか、人に好意を持って頂けるかが決まる。
【想像する】 ⇒ 【予測する】 ⇒ 【選択する】
この一連の思考プロセスの精度を上げることにより、世の中からの評価、人生の結果は決まってしまう。
そう考えています。
■「品性」も、【想像力】によって作られる
「人柄」「品位」、「道徳的な価値としての性格」
これが辞書による「品性」の定義のようです。
僕は、実は、これまでの人生の中で「品とは何か?」「品性とは何か?」を常に問い掛けてきました。
品の良い人、品性を感じる方にお会いする度に、
「この人は、この凛とした品のある雰囲気は一体どこから出てくるのだろう?」
いつもそう考え、そのような品のある方たちを観察してきました。
ちなみに、僕は自分の外見上、茶髪やらサングラスなどのお蔭で、まずそのような品のある方たちとは別のグループであると判断される傾向にあるようです(笑)
確かに、お世辞にもスマートな振る舞いはできないし、ジェントルマンでもないし、人としての立ち振る舞いにおいては間違いなく「あなたは、品がある」と言われた経験はありません(泣)
ただ、そのような外見上での品はなくとも、
精神的な面においての「品位」「品性」は獲得する必要がある、と考えています。
僕がこれまでお会いしてきた品のある方たち、品性のある方たちの共通点としては、
その場の状況や、相手の気持ち、感情を無視して、自説や自分の考え、主張を一方的に述べたり、
ご自身の知識や経験を「上から目線」で相手にひけらかすようなことはまず一切しません。
どちらかと言うと、イメージとしては「話し手」ではなく、「聞き手」に回る方が多く、
相手の感情、想いをじっくりと聞き、できるかぎり相手に気持ち良くなってもらえるような配慮をされる方が多いように感じます。
もちろん、ご本人の自信や過去の成功体験、失敗体験も含めた人生を達観された佇まい、器の大きさ等が関係していることは間違いないでしょう。
その上で考えるなら、
やはり、常に、相手との「WIN-WIN」の関係を構築することを目的として、相手を「知る」ための【想像力】に長けているのだと感じます。
つまりは、物事の状況や相手に対しても、自分の「主観」や「思い込み」は一切排除する。
お話している相手や、状況を判断をする際に、ひとつの方向だけではなく、
「上」「下」「右」「左」など様々な角度から物を考え、ここでも【想像力】を敏感に働かせる。
そして、品のある方の特徴としては、相手の「言葉」そのものを鵜呑みにはしません。
「今、相手はどうしてこのような言葉を発しているのか?」
「この相手の話していることの背景、深層心理は何なのか?」
「もし私が、この相手に貢献できることがあるとしたら、それはどこなのか?」
などの、直接的な言葉ではない、むしろ「言外」の要素、要因を理解しようと【想像力】を駆使されているのだと思います。
その上で、
最後には、相手に対して、的確で、丁寧で、相手の幸せを心の底から望むような愛のある返答をされます。
結局は、
このような【想像力】を大切にしながら、相手の立場に立って物を考え、行動をし、その方の幸せを応援するという経験、その場数をいくつも踏んでいく中で、「品性」というのは磨かれていく。
これが、「品性」の本質ではないかというのが、僕の考えです。
■スピードワゴン 小沢さんの名言
先日の日曜日。
自宅で、午前中に「ワイドなショー」という番組を観ていた時のこと。
確か、よく人身事故などで、モラルも節操もなく、スマホで現場の写真を撮るか何かのテーマだったと記憶していますが。
コメンテーターとして、お笑い芸人でスピードワゴンの小沢さんが出演されていました。
※向かって右側が、小沢さん
「撮影している人は、何も悪気がなくやっているんですよね」という、司会の東野さんからのフリに対して、
小沢さんが放った一言。
【何をしゃべるのかが「知性」で、何をしゃべらないかが「品性」だと思う】
その瞬間、スタジオがシーンとなって、お笑い的に小沢さんはスベッた感が満載になりましたが(笑)
でも、僕は、その瞬間ジーンと考えさせられるものがありました。
「まさにその通りだ!」
確かに、「しゃべる」ことよりも、「しゃべらない」ことを考えることは、もっと大切です。
相手への想像力があれば、「しゃべらない」こと、もっと踏み込んで言えば、「やらない」こと。
まさに、それこそが「品性」なのかもしれません。
その選択を理知的にできる人が、この世の中にもっとたくさん増えれば、現実に起きる悲しいニュース、事件はもっと減るのだろう。
いや~、やられました。
僕がぼんやりと考えていたことを、たった一言で、見事に言語化した小沢さん。
いつもながら思うが、お笑い芸人の皆さんは本当に頭が良いし、まさに品がある。
実は、今回のブログのネタは、
この小沢さんの一言がきっかけでネタになり、書いてみました。
小沢さん、お会いしたことはないですが、本当に有難うございました!